泉質
- 船小屋鉱泉
泉質:含鉄(Ⅱ)・二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉- 1Kg中に含まれる成分表
陽イオン mg % 陰イオン mg % 計 215.4 100.00 計 689.2 100.00 ナトリウム 82.3 31.88 フッ素 0.3 0.17 カリウム 15.4 3.47 塩素 24.7 6.03 アンモニウム 0.1 0.09 硫酸 1.0 0.17 マグネシウム 53.6 39.27 炭酸水素 663.3 93.63 カルシウム 37.4 16.65 鉄(Ⅱ) 26.4 8.46 アルミニウム 0.2 0.18
- 1Kg中に含まれる成分表
遊離成分
非解離成分 | mg | 溶存ガス成分 | mg | |
計 | 119.5 | 計 | 1211 | |
メタケイ酸 | 115.3 | 遊離二酸化炭素 | 1211 | |
メタホウ酸 | 4.2 | 遊離硫化水素 | 〈0.1 |
※遊離二酸化炭素を1000mg以上含みます。
※塩分を含む「塩化物泉」のため、飲泉には注意が必要です。
- 長田鉱泉
泉質:単純二酸化炭素冷泉(炭酸性低張性冷鉱泉)- 1Kg中に含まれる成分表
陽イオン mg % 陰イオン mg % 計 47.8 100.00 計 104.7 100.00 ナトリウム 20.1 42.05 塩素 16.5 15.76 カリウム 1.4 2.93 硫酸 24.0 22.92 マグネシウム 2.6 5.44 炭酸水素 64.2 61.32 カルシウム 23.2 48.53 鉄(Ⅱ) 0.4 0.84 マンガン 0.1 0.21
- 1Kg中に含まれる成分表
船小屋・長田鉱泉の特徴は…
- 船小屋鉱泉は自噴します。
- 船小屋鉱泉は自噴します。
- 船小屋鉱泉はミネラルに富む硬水です。
- 長田鉱泉は自噴しません。
- 長田鉱泉は軟水です。
- 船小屋鉱泉はミネラルに富む硬水です。
- 長田鉱泉は自噴しません。
- 長田鉱泉は軟水です。
炭酸泉浴効能コメント
鉱泉(高濃度炭酸泉、正式には二酸化炭素泉)浴は、以前より血行を良くするほか疲労回復、筋肉痛・関節痛などの疼痛緩和、高血圧症、リウマチに有効とされ最近では、リラックス効果も期待されています。一方、中年から中高年期の女性では、加齢による体力の低下のほか、女性ホルモンの変化による更年期関連の症状(頭痛、肩こり、胃腸障害、冷え性など)や皮膚の老化などの身体面の衰退が目立つ時期であります。さらには容姿・美貌の衰えなども加わり、社会的活動を低下させるなど精神面の不調も見られています。そこで、炭酸泉浴が中年から中高年期の女性に対し、心身の健康障害を改善・解消し健康増進に効果があるかどうか見るため、以下の研究を行いました。
ボランテイアとして参加された地域住民32名の方を対象に、この32名を炭酸泉(湯温は38度、炭酸濃度は1500PPM)による足湯を行う炭酸泉浴群26名(平均年齢50.4±12.4)と温水(湯温は同じ温度で炭酸を含まない)による足湯を行う温水浴群6名(平均年齢51.7±18.4)に分けて、炭酸泉浴と温水浴の効果を比較しました。
参加された方の質問紙から求めた精神面の健康度や更年期障害の程度は、炭酸泉浴群と温水浴群の間で差は見られませんでした。しかし約10分間の足湯後には、炭酸泉浴群のみで血圧、心拍数は低下し、気分の変化をみる質問紙から求めた緊張―不安、抑うつー落ち込み、怒りー敵意、疲労の程度は軽減(気分が好転)し、足湯によるリラクセーションの効果が見られました。更には測定器から求めた足のかかと部の肌の水分率は、炭酸泉浴群のみで足湯後に増加しました。また主観的な肌触り感や肌の潤い感もアップしました。赤外線サーモグラフィーカメラによる連続撮影からは、足湯中の体表面の温度の上昇が見られました。
以上から炭酸泉浴は、心身の健康障害を改善・解消し健康増進に大いに期待されると思います。
文責:久留米大学健康・スポーツ科学センター
保健管理部門教授 豊増功次
希少な天然炭酸泉
天然炭酸泉はさまざまな効能を持ち、魅力的である一方でとても希少です。
下の図は日本の主な天然炭酸泉の分布ですが、数が非常に少ないことがわかります。
その数はなんと温泉全体の0.5%にも満たないといいます。
さらに多くの天然炭酸泉は、山間部にあることから温泉までたどり着くのがとても大変です。
しかし、船小屋温泉郷はそんな中で、山間部ではなく、平地にあるのです。そんな数少ない天然炭酸泉の中での足の運びやすさも船小屋温泉ならではの魅力ではないでしょうか。
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