浴用炭酸泉
船小屋鉱泉や長田鉱泉は日本でも稀な天然高濃度含鉄炭酸泉です。
炭酸泉が体によい理由
炭酸温泉に入浴することで、皮膚の近くにある動脈や毛細血管に炭酸ガスがそみ込みます。これによって炭酸ガスがしみ込んだことによって血中に酸素が足りていないと体が勘違いしてしまい、それによって体が酸素をたくさん採り入れようと毛細血管を拡げ、血液の循環をよくします。こういった様子で炭酸泉のチカラで血流促進によりさまざまな効果が得られるのです。
適応症と禁忌症
浴用の場合には以下のようなたくさん効果が期待できます。
- 適応症
- 神経痛
- 筋肉痛
- 関節痛
- 慢性消化器病
- くじき
- うちみ
- 痔疾
- 冷え性
- 疲労回復
- 健康増進
- 高血圧症
- 動脈硬化症
- きりきず
- やけど
たくさんの適応症がありますが、中でも高血圧症、動脈硬化症、きりきず、やけどは炭酸泉特有の効能です。
炭酸泉特有の禁忌症は浴用では特にありませんが、一般の温泉と同じように以下のような禁忌症があるため気を付けましょう。
- 禁忌症
- 急性疾患
- 悪性腫瘍
- 重い心臓病
- 呼吸不全
- 腎不全
- 妊娠中
- 重度の貧血
体によい炭酸温泉の入浴
炭酸泉の場合、一般の適温といわれている40度程度よりも、それよりもやや低めとなる35度前後が望ましいようです。もしその温度であれば時間は10‐20分程度がよいでしょう。ですがもし、40度のぐらいの熱めのお湯だったときは入ったり出たりを繰り返して10分程度が望ましいです。
しかしいずれにしても我慢などせずにゆったりと、炭酸泉でじゅわーっと心地よさを味わうのも大事でしょう。
資料提供:船小屋鉱泉保存会